弱視スクリーニング
その他のご案内2021.09.21
子供の視力の成長期に何らかの原因で正常な視力の成長が止まってしまい、眼鏡をかけてもよく見えない状態を「弱視」といいます。これは視力が悪いということとは異なります。弱視は多くの場合、早期発見、早期治療で治療可能です。視力の発達は6歳くらいまでと言われていますので、弱視はそれまでに発見して治療につなげることが重要です。
当クリニックでは、日本の三歳児健康診査の屈折検査に用いられることが多くなっている「スポットビジョンスクリーナー(Spot Vision Screener)」という検査機器を使用して弱視の検査を行っています。
<スポットビジョンスクリーナー>
生後6か月以降の乳幼児から大人までの視機能上の問題を迅速に検知します。
直接眼に触れることなく、1メートルの距離から検査可能で、パネルを約1秒間見つめるだけで両眼を同時に調べることができますので、小さなお子様でも検査が可能です。
検査で異常が検出された場合は、シンガポールの眼科専門医(お子様の場合は小児眼科専門医)をご紹介します。
検出する視機能上の問題:
近視、遠視、乱視(焦点が1か所に集まらない)、不同視(屈折の左右差が大きい)、斜視(目の視線がずれている)、瞳孔不同(瞳孔径の左右差が大きい)
※視力を測定する機器ではありません。
お子様に以下が当てはまる場合は一度検査を受けてみましょう
●たまに目線がずれていることがある
●いつも頭を傾けて物を見ている
●テレビを前の方で見るようになってきた
●片方の目(よく見える方の目)を隠すといやがる
●昼間に屋外に出るとまぶしそうに眼を細め、片方の目を強くつぶる
●絵本を見たり、読んだりすることが飽きっぽくなった気がする
●目を細めることが多くなったような気がする
●真っすぐ走ることが苦手で、自然とどちらかに曲がってしまう
●毎日何時間もモバイル端末を見ているので心配
弱視スクリーニングは子供だけでなく大人も可能ですので、気になる場合はお気軽にご相談ください。
