MENU

HOME  >  Latest News  >  ジカウイルス感染症について

ジカウイルス感染症について

医療情報  2019.09.16

●ジカウイルス感染症とは
ジカウイルス感染症(ジカ熱)とは、ジカ(Zika)ウイルス感染により引き起こされる病気です。多くの場合、比較的軽い症状または自覚症状無く経過しますが、妊娠中に感染すると新生児に小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるため警戒されています。ジカウイルスは、主にジカウイルスを持つ蚊に刺されることで感染します。また、輸血による感染や性行為による感染が疑われる事例も報告されています。ジカ熱は中南米他、アフリカ、アジア、オセアニアの計数十カ国で報告され、シンガポールでは2016年に国内感染が報告されて以降、注意が呼びかけられています。

●症状
ジカウイルスを持つ蚊に刺されてから3~12日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛、目の充血等が見られることがあります。これらの症状は、通常4~7日間続きます。しかし、症状が比較的軽いため感染に気が付かないこともあります。ジカウイルスは母体から胎児への感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。

●対応
ジカウイルス感染症の流行の見られる地域で過去2週間以内に居住、通勤・通学された方またはジカウイルス感染症の流行の見られる地域への2週間以内の渡航暦がある方で、関連症状(発熱と発疹があり、且つ関節痛・筋肉痛・頭痛・膿を伴わない結膜炎のいずれかが見られる)もある場合は、受診しましょう。
ジカウイルスの検査結果が陽性の場合、対症療法が取られます。また、治癒後一定期間、性行為を控えるなど予防的対応を取ることが推奨されていますので、主治医の指示に従いましょう。
妊娠中の女性で、関連症状のある方は、直ちに産婦人科を受診しましょう。
妊娠を計画中の方は、女性・男性共に、蚊に刺されないように努め、また、関連症状がみられる場合は直ちに受診しましょう。

●予防
ジカウイルスにはワクチンが無いため、感染の予防は「蚊に刺されない」ことが第一となります。ジカウイルスを媒介するヒトスジシマカ・ネッタイシマカ(Aedes蚊)は黒い体色に白のまだら模様が特徴で、日本で一般にやぶ蚊と呼ばれている蚊によく似ており、デング熱、チクングニア熱(デング熱に似た病気)を媒介する蚊としても知られています。
日常生活では住居に蚊が入って来ないように気をつけましょう。また、蚊の侵入に備え、蚊取り線香や防虫スプレーなどもあるとよいでしょう。野外活動のときは長袖や長ズボン、蚊よけのメッシュパーカーを着用したり、市販の蚊よけパッチ(蚊が嫌うとされる匂いを発するシール)を着衣に貼ったり防虫スプレーを使用しましょう。
また、「蚊を繁殖させない」ことも大切です。蚊は水溜まりに産卵し、幼虫(ボウフラ)時代はそこで過ごします。数週間で成虫に変態しますので、わずかな水溜まりでも侮れません。建築現場や空き地にできた水溜りの他、近年は住宅周囲での繁殖が増えており、当局による調査と住民教育が積極的に行なわれています。ベランダの排水溝が詰まっていないか、放置された容器や植木鉢の下に敷く皿に水が溜まっていないか、エアコンの室外機から出る水で水溜まりが出来ていないかなどを時々点検しましょう。
ジカウイルス感染症は前述の通り輸血や性行為による感染の危険性にも留意する必要があります。ジカウイルス検査が陽性だった場合、男性・女性共に治療後一定期間、性行為を控えるなどの予防的な対応を取ることが推奨されています。

<参考ウェブサイト>
シンガポール厚生省(MOH)www.moh.gov.sg
シンガポール環境庁(NEA)www.nea.gov.sg
厚生労働省(日本)検疫所 www.forth.go.jp


ジカウイルスを媒介するAedes蚊


一覧へもどる